前回までに、コンクリート材料の基礎的な事をお話しいたしました。
今回は、生コンメーカーにコンクリート材料を注文(発注)するにあたって特約販売店等と打合せをしなければならない基礎的な項目についてお話しいたします。
前回も話しましたように、生コンクリートの注文(発注)は基本的には特約販売店若しくは協同組合と行うのが通例となっております。
そこで、生コンクリートを注文(発注)するにあたって、発注者と販売特約店等の取扱部署と生コンメーカーとの 間で間違いの無いように、お互いが注文内容について文書等で確認することが重要となってきます。
なぜなら、生コンクリートは固まってしまってから設計指定事項と違っていたり、強度が不足していたりしたら取返しのつかない場合によっては大きな社会問題にもなるからです。
以下に打合せの基本的な項目をあげます。
- 契約先
- 監督官庁又は設計事務所
- 工事件名
- 工事現場責任者名
- 工事施工場所、工事現場TEL
- 配合計画書の提出先宛名、配合報告書の作成期限、配合計画書の提出部数
- 生コンクリート打込み個所(打込み部位)
- 生コンクリート打込み方法(生コンクリートポンプ圧送 等)
- 生コンクリート搬入予定日
- 各打込み部位における納入数量
- 指定事項
- 標準品又は特注品の区分
- 骨材の種類による区分
- 呼び強度
- スランプ
- 粗骨材の最大寸法
- セメントの種類
- 単位容積重量(軽量コンクリート)
- 特注品の場合、呼び強度を保証する材令、混和材料の種類、空気量
- 試し練りの要否
- 圧縮強度試験 、外部試験所(公的機関 等)、生コン工場
- 販売取扱店又は生産者、 営業担当者